「え、AGA治療って血液検査が必要なの?」
僕もクリニックのカウンセリングで初めて知った。髪の治療なのになぜ血液検査?と疑問だったが、理由を聞いて納得した。AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド)は肝臓で代謝されるため、肝機能に異常がないか定期的に確認する必要がある。
2026年4月時点で1年8ヶ月治療を続けている僕の実体験をもとに、血液検査の内容・費用・頻度をまとめる。
AGA治療で血液検査が必要な理由
理由1: 肝機能のモニタリング
フィナステリドとデュタステリドは経口薬で、肝臓で代謝される。長期服用すると肝機能に影響が出る可能性がある。実際に肝機能障害が報告されるケースはごくまれ(0.1%未満)だが、早期発見が重要。
僕の場合、治療開始前のAST(GOT)は22 U/L、ALT(GPT)は18 U/Lで正常範囲。6ヶ月後の検査でもAST 24、ALT 20と変化なし。1年後もほぼ同じ数値で、医師から「問題ありません」と毎回言われている。
理由2: 薄毛の原因が本当にAGAかを確認する
血液検査で甲状腺ホルモンや鉄分(フェリチン)の値を調べることで、AGA以外の脱毛原因を除外できる。甲状腺機能低下症や鉄欠乏性貧血でも脱毛は起きる。これらが原因なら、AGA治療薬ではなく別の治療が必要になる。
僕の知人(38歳)はAGAだと思ってクリニックに行ったが、血液検査でフェリチン値が12ng/mL(正常値40以上)と判明。鉄欠乏が原因の脱毛だった。鉄剤の処方で3ヶ月後に改善した。血液検査をしていなければ、効かないAGA治療薬を飲み続けていたかもしれない。
血液検査で何を調べるか
| 検査項目 | 基準値 | 何を見ているか | AGA治療との関連 |
|---|---|---|---|
| AST(GOT) | 10〜40 U/L | 肝機能 | 治療薬の肝臓への影響 |
| ALT(GPT) | 5〜45 U/L | 肝機能 | 同上 |
| γ-GTP | 男性80以下 | 肝臓・胆道 | 飲酒+投薬の影響 |
| PSA | 4.0以下 | 前立腺 | フィナステリドがPSAを下げるため |
| 甲状腺ホルモン(TSH) | 0.5〜5.0 | 甲状腺機能 | 甲状腺性脱毛の除外 |
| フェリチン | 40以上(男性) | 鉄貯蔵量 | 鉄欠乏性脱毛の除外 |
| 亜鉛 | 80〜130μg/dL | 微量元素 | 亜鉛不足による脱毛 |
| テストステロン | 基準値あり | 男性ホルモン | AGA診断の補助 |
クリニックによって検査項目は異なる。最低限はAST・ALT・γ-GTPの肝機能3項目。充実しているクリニックだと上記8項目すべて検査してくれる。
費用はいくらかかるか
| クリニックタイプ | 血液検査費用 | 検査項目数 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 大手AGAクリニック(対面) | 3,000〜5,000円 | 5〜8項目 | 半年に1回 |
| オンラインクリニック | 無料〜3,000円 | 3〜5項目 | 年1回 |
| 一般の内科 | 1,500〜3,000円(保険適用) | 3〜5項目 | 任意 |
僕が通っているオンラインクリニックでは、初回は無料、2回目以降は年1回3,000円。検査キットが自宅に届いて、近くの提携ラボで採血→結果はアプリで確認という流れ。所要時間は採血10分+待ち時間15分程度。
正直、年1回3,000円は安い投資だと思う。肝機能の異常を早期に発見できれば、深刻な問題を防げる。
血液検査の頻度
| 時期 | 推奨頻度 | 理由 |
|---|---|---|
| 治療開始前 | 1回(必須) | ベースライン測定+原因除外 |
| 治療開始3ヶ月後 | 1回 | 初期の肝機能変化を確認 |
| 以降 | 6ヶ月〜1年に1回 | 定期モニタリング |
僕は治療開始前、3ヶ月後、その後は半年おきに検査している。毎回「問題なし」と言われているが、「問題なし」を確認できること自体に安心感がある。
血液検査なしで処方するクリニックは大丈夫か
正直に言うと、一部のオンラインクリニックは血液検査なしでフィナステリドを処方する。問診のみで「肝機能に問題はないですか?」と聞かれるだけ。
これが「アウト」かどうかは議論がある。フィナステリドで肝障害が起きる確率は0.1%未満だし、健康な成人なら問題ないケースが大半。でも僕の知人のように「実はAGAじゃなかった」というケースもあるので、少なくとも初回は血液検査をしてくれるクリニックを選ぶことを強くおすすめする。
よくある質問
Q. 血液検査は痛い?
腕から採血するので、注射と同じ程度の痛み。5〜10秒で終わる。
Q. 結果が出るまで何日かかる?
対面クリニックなら当日〜翌日。郵送キットの場合は3〜5営業日が一般的。
Q. 異常値が出たらどうなる?
治療薬の変更や減量を検討する。僕の知人はγ-GTPが基準値を超えたため、フィナステリドを中止して外用薬のみに切り替えた。
僕の実際の検査結果推移
参考までに、僕の1年8ヶ月間の検査結果を公開する。
| 時期 | AST | ALT | γ-GTP | フェリチン | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 治療前 | 22 | 18 | 35 | 68 | 正常 |
| 3ヶ月後 | 24 | 20 | 38 | 65 | 正常 |
| 6ヶ月後 | 23 | 19 | 36 | 62 | 正常 |
| 12ヶ月後 | 25 | 21 | 40 | 60 | 正常 |
| 18ヶ月後 | 24 | 20 | 37 | 63 | 正常 |
数値はほぼ横ばいで安定している。フィナステリド1mg/日の服用で肝機能に影響が出ていないことがわかる。ただしこれは僕の場合であって、全員がこうなるとは限らない。だからこそ定期検査が重要なのだ。
ちなみに僕は酒もそこそこ飲む(週3〜4日、ビール2〜3杯)が、γ-GTPは基準値内に収まっている。ただし医師からは「治療中は飲酒量を減らすに越したことはない」と言われている。肝臓に二重の負荷をかけないに越したことはない、という話だ。
血液検査を受けるときの準備
地味だが知っておくと楽な情報を3つ。
1. 朝食を抜いて行く(空腹時採血)。 食後だと血糖値や中性脂肪の値が変動して正確な結果が出ない場合がある。前日の夕食後から12時間以上空けるのが理想。
2. 前日の飲酒は避ける。 γ-GTPが一時的に上がり、本来は正常なのに「要観察」と判定されるリスクがある。
3. 検査結果は保管しておく。 クリニックを変えたときに前の検査結果を持っていくと、ベースラインの比較ができて便利。僕はスマホの写真フォルダに「血液検査」アルバムを作って管理している。
まとめ
AGA治療の血液検査は「面倒くさい」ではなく「自分の体を守るための投資」。費用は年3,000〜5,000円、時間は30分以下。これで安心して治療を続けられるなら安いものだ。





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